使い古しの鉄アレー

かなり年季の入った使い古しの4.5kgの鉄アレー。15歳の時に叔父から譲ってもらったものだが、叔父が大学生の時に購入したもので世に出てから私と同じ四十数年経っている。8月の試合を前にして十代の頃、マッチョな体に憧れ、毎日この鉄アレーなどで鍛えていたのを思い出し、押入れの奥から引っ張り出してきた。

両手に持ち、いざ3.5kmの山道ロードワークへと勢い勇んで出発するも200m位進んだ辺りで結構キツイことが判明する。突きの練習を兼ねジャブクロスジャブジャブクロスと調子に乗って走り出したからだ。1km過ぎた辺りで持っていること自体がかなり辛くなってきた。

「どこか草むらに隠して後で車でとりにこようかなぁ」弱い自分が甘やかす。

「いやいや、少し歩いても良いから最後まで持ってかえる」少しだけ強くなった自分が励ます。

結局、何日かTRYして一度も置いて取りに行くことはしなかったが3.5kmを一度も休まず走りきることもできなかった。できていればもう少し試合内容も良い結果を出すことができたことだろう。協力してくれた渋い鉄アレーも疲れた様子で今は部屋の隅で静かに休んでいる…。

さて、そろそろ稽古に行く時間だ。

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